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「三度目の殺人」★★★ [映画日記]

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*ネタバレはありません。


まずは、是枝裕和監督が法廷サスペンスを手がけた、ってところが新鮮~。


フレッシュですよ、もぎたての果実みたいに。


かぼすみたいに!


ミステリー調の脚本もご自身で書いてんの。

あの人、何でも出来るわな。


まるで、勉強も運動もできる学級委員~!


主人公の弁護士役は福山雅治さんですけども。

監督と組んだ前作「そして父になる」と同じくドライなキャラクター。


毎度毎度のドライ仕上げ!(←洗濯屋かい)


どうやら監督が雅治さんに抱いているイメージは「冷めたお方」らしいわい。


「冷めた殿方」ですよ!


雅治さんが、死刑確実の殺人犯を弁護することになり、事件の真相に関わることになる・・・という展開。


殺人犯役は役所広司さんが演じておりますけども。


まー見事な昭和風味〜!


顔の古臭さがたまりませんでした。


そんな2人の間に入ってくるのが広瀬すずちゃんなのですが。

それは立派な存在感で、明らかに演技力は雅治さんの上を行ってます。


これは主演の雅治さんを食ったわな!


食って食って食いちぎったわい、あの子!!


広瀬すずちゃんの母親役が斉藤由貴さんなのですが。

不倫疑惑でレポーターに追い回されるという役で、ほぼ現実と一緒で苦笑い。


公私共に充実してるネ、「抱かれ」ネタ!


斉藤さんは妖艶な人妻という設定でしたが、それはハマってました。

いつまでたっても美人ですしね。


お変わりないよ、「スケバン刑事」の頃から!


忘れちゃいけないのは、安アパートの管理人役を演じた根岸季衣さんですよ。

チョイ役でしたけどもね~。


さすが、安定しきった庶民芝居~!


階級「中の下」を演じさせたら、日本一~!!


殺人犯や関係者の証言は真実なのか、それとも全部ウソなのか、真実にもウソにも思えるセリフ劇が楽しめました。


平気でウソをつく人、人生や仕事をウソで対処できる人、ウソだろうが真実だろうがどうでもいい人、などが登場。


人が抱える「真偽の理論」が様々で、「他人のことなんて誰にも分からない。結局、他人自体が謎」と思わせてくれました。


他人の内面を覗こうとしてもモヤがかかって見えない、みたいな。


まるで霧の摩周湖みたいな!・・・そんな、抽象的な印象が素晴らしかったです。


ミステリー要素としては「真犯人がいるとしたら誰?」と、観客に推理させる構造で、そのへんはエンターテインメント調でした。


あと、司法関連のお仕事についても触れられていて、ビジネスライクにこなされる裁判について、ちょっとした皮肉も込められておりました。


やはり盛ってきたわな、社会派要素。


切り込んできたわい、木こりみたいに!


それにしても、司法のことととか、いろいろと取材して勉強なすってるんですね~是枝さんは。


やっぱり学級委員だわな〜。



三度目の殺人【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)

三度目の殺人【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)

  • 作者: 是枝 裕和
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: 文庫

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