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「パターソン」★★★☆ [映画日記]

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これまで、数々の「西洋の粋」を映画で表現してくれたジム・ジャームッシュ監督。


新作はどんなじゃろ?・・・と思って観てみたら。(←「ジャロって何ジャロ?」調で)


主人公は、ニュージャージー州パターソン市で、バスの運転手をしている男性、その名もパターソン。


パタ夫さんですよ!


演じているのは、アダム・ドライバーですけども。


モアイ面のイケメンですけども!


劇中では、ものすごい出来事が起こるわけでもなく。

ちんまい家に住み、「高価なもの」といえば、その値段は2~3万円という、ささやかなすぎる日常。


毎朝、寝坊せずに起きて、まじめに仕事に行くという、地味といえば地味な毎日が描かれているのですがね~。


パタ夫さんの嫁が美人~!


やさしいし、かわいいし、セクシーだし。


これは結構な、嫁自慢映画~!


嫁について残念なところは、創作料理がイマイチ。


旦那のお口に合わぬ!


創作料理になど挑戦せず、普通に豚肉焼いてほしい、味付け塩こしょうで!!・・・旦那もそんな気分なのでしょう。


創作おかずをお口に入れた旦那。


すぐさまお水で胃まで流し込んだわい、水洗便所みたいに!


しかし、そんな食事もまた楽しい、というステキなご家庭ですよ。


そんな夫婦生活を、ちょっとしたアートが彩るんですよね~。


パタ夫さんは詩を書くのが好き。


たしなむんですよ!


まー、いいご趣味でございますわな!!


嫁は、あらゆる家庭雑貨に、色を塗るのが好き。


ペイント妻!


ペンキ妻ですよ!!


嫁が好きな色調はモノクロ。

白いものには、黒い模様を。黒いものには白い模様を、どうしても付け足したくなる性分。


ちょい足しグセですよ!


嫁が塗り上げた雑貨は、どれもオシャレな仕上がりでビックリ。


「アンタ、筋がいいね」と思いました。


パタ夫さんが夜な夜な通うのは小さいバー。

壁に画鋲で差してある、新聞などの切り抜きですら、なんだかカッコよく見える。


大げさでも、高価でもない、ちょっとしたアートと共に暮らす人生っていいよね、と思わせてくれました。


カネは無くとも、うるおいのある人生ですよ!


ベッドの脇に置いてある台の上には、パタ夫さんが軍服を着ているお写真が。

説明はありませんでしたが、おそらくパタ夫さんは元・軍人なのでしょう。


そういえば、ちょっとしたトラブルへの対応が見事だったパタ夫さん。


実は出来る子!


そんなパタ夫さんも、普段はバスで町中を走り、運転席で乗客の世間話に耳をそばだてているという毎日。


そういう点では、ジム・ジャームッシュ監督なりの平和論なのかな、とも思いました。

ささやかな日常の中にこそ粋があり、それは平和が生み出すもの、みたいな。


「西洋の粋」を表現し続けてきたジム・ジャームッシュ監督の、到達点を見た気がします。



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