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「忍びの国」★★★☆ [映画日記]

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何の期待もせずに客席に座ったのですがね~、低い血圧で!

本編が始まって驚いた。

とっても良い~。

お話が良い~。

ぐいぐいストーリーに引きつけられてしまいました、お砂糖に引き寄せられるアリンコみたいに!

ヒアリみたいに!!

物語の舞台は戦国時代。

織田信長の次男と伊賀忍者が戦う、時代劇アクション・エンターテイメント作品になっておりますけども。

まずは、いちいち安いセットが目について困りました。

なんだか、そのへんのホームセンターで買ったベニヤ板で、適当に作ったかのような大道具の数々・・・。

まるでDIYですよ!

そして、登場人物のカツラと地肌の境目が見えてしまってるのですが・・・。

クッキリ出てるんですよ、白ズボンを穿いた女性の尻に、下着の線がクッキリ出てしまっているかのように!

ああ、白ズホンを穿くときは気をつけて!!

・・・と、そこらへんだけは残念でしたけども。

アクション演出、キャラ配置、演技、ストーリー構成など、他の部分は最高~。

主人公は、最強の忍者で名は「無門」。

普段は怠け者だけど、戦うと強い、っていう。

まるで「デッドプール」とか「スパイダーマン」とか、そんな、イマドキのスーパーヒーロー的な描き方。

無門が所属する「忍びの国」は、人でなしの集団。

銭儲けが第一で、人を殺しても何とも思わないという団体ですよ。

クレイジーガイズ!

無門は「正義の味方」ではないんですよね~。

主人公がダークヒーロー、という立ち位置が面白いです。

無門と戦う相手の方が、まだ人間的で応援したくなる、という。

戦いの描き方が、白黒ハッキリしていないし、兵士が得をすることもない、なんだかモヤッとしているところが素晴らしい。

なんだか「ダークナイト」シリーズとか、良いヒーロー映画を観ている感覚に陥りました。

人間関係が超・複雑なのに、スッと理解できてしまうという、マジカルな脚本は、「もしかしてボクちゃん、頭が良くなった?」と思うほどでした。

ええ、勘違いですけども!

後で調べたら、脚本は、原作本を書いた和田竜さんが担当してたんですね。

さすがの手腕でした。

劇中、忍者による「人を操る術」のようなものが出てきますけども。

それは「人に情報を与えて信じ込ませる」という、話術と心理学を足したような、現代ふうの解釈にしているのも面白いです。

まるで忍者の情報戦略ですよ、まるで電通!

人が術をかけられた結果、「流された情報だけを信じ、さらに流されるまま行動して人を傷つける」という行為に発展するんですよね~。

それがいかに愚かなことかを伝えてくる筋書き。

現代人の「ネット等からの情報だけを信じ、標的を見つけて中傷する」という行為への風刺ですよ。

「情報に惑わされるな。情報の意図を読み、真偽に気付け」というメッセージになっているところが、お見事すぎました。

それを伝えるためか、現代人の映像がボンヤリと挿入される場面も。

かぶせてくるんですよ、かぶせ茶みたいに!

「そこまでの表現、必要ですか」とも思いましたけど。

きっと、よっぽど、そのメッセージを強めたかったのでしょう。

言いたくて言いたくて仕方なかったのでしょう。

「心が叫びたがってるんだ。」ですよ!

敷居は低く、奥は深い作品に仕上がっておりました。

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sakaya

まず前スレ銀魂に一言。「それでも小栗。腐っても旬」って。
名言吐いてたんですね。気づきませんでお恥ずかしい。

本題「忍びの国」はCM見て絶対駄作だと思っていました。面白かったそうでびっくり。脚本うまくやるといいのかな。
なんか近年日本映画はチープ感なりのうまい作り方を学んできたんでしょうか。
「超高速!参勤交代」も面白かったと聞きましたし。
「進撃の巨人」とか「寄生獣」とかは何とかならなかったのかなーと思いますけど。
さておき胸キュン映画よりはチープで楽しい映画の方がいいな。
by sakaya (2017-07-23 21:10) 

のむら

sakayaさん。
僕も予告で見た限りではダメだろうな〜、と思っておりました。この映画もTOHOの「タダ見サービス」で観たのですが、タダだと、こういう映画との出会いがあるから良いんですよね〜普段なら観ないタイプの作品ですので。そういえば、「進撃」も「寄生」も、脚本がダメダメでしたね〜。今回の作品は、お話がよく出来ていて感心しました〜。
by のむら (2017-07-24 00:26) 

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